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CF後の大腸がんリスク、医師の腺腫検出率により差

2022年6月19日  Journal of the American Medical Association

大腸内視鏡検査(CF)での医師による腺腫検出率(ADR)が検査後の大腸がんおよび大腸がんによる死亡のリスクに及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。米国の3つの大規模な統合保健医療システムで2011年1月から2017年6月までに受けた大腸内視鏡検査でがんが検出されなかった(検査陰性)50-75歳の患者を対象とした。主要評価項目は、検査後の大腸がんとした。 73万5396例での検査陰性85万2624件の51.6%が女性患者で、患者の年齢中央値は61.4歳、患者当たりの追跡期間中央値は3.25年だった。240万人年を超える追跡期間中、大腸がんが619件、大腸がんによる死亡が36件認められた。ADRの高い医師の患者は、さまざまな腺腫検出率で検査後の大腸がんのリスク(ADR絶対値1%上昇当たりのハザード比0.97)および検査後の大腸がんによる死亡のリスク(同0.95)が有意に低く、性別による交互作用は認められなかった(交絡のP=0.18)。...