1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. PD-1/PD-L1阻害薬のMACE発現率を検討

PD-1/PD-L1阻害薬のMACE発現率を検討

2022年6月20日  Journal of Clinical Oncology

米国国立がん研究所・がん治療評価プログラムの重篤な有害事象データベースを用いて、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療による主要心血管事象(MACE)を後ろ向き併合解析で評価。2015年6月から2019年12月までに抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体による治療を受けていた6925例を対象に、MACEおよび心臓以外の免疫関連有害事象(非心臓irAE)を検討した。 その結果、0.6%(40例)がICI関連MACEに該当し、そのうち77.5%(31例)がグレード3だった。心筋炎がICI関連MACE全体の45%(18例)を占めた。65%(26例)に他の非心臓irAEが併発する多臓器の同時性病変が認められた。心筋炎患者の83%(15例)に非心臓irAEが1件以上認められた。抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体と標的療法の併用は、抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体と細胞傷害性T細胞リンパ球-4(CTLA-4)の併用よりMACE発現率が高かった(2.1% vs. 0.9%、P=0.08)。抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体を用いた併用療法は抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体単独療法よりも心...