人種除外eGFR式で死亡リスク評価可能
2022年6月20日
Journal of the American Medical Association
人種およびシスタチンCを計算式に含めない推定糸球体濾過量(eGFR)推算式で、死亡と腎代替療法を要する腎不全(kidney failure with replacement therapy:KFRT)のリスクの人種による差が示されるかを検討。米国の5つの一般集団コホートおよび3つの慢性腎臓病(CKD)コホートの参加者計6万2011例(黒人2万773例、黒人以外4万1238例)のデータを後ろ向きに解析した。 血清クレアチニン(eGFRcr式、人種あり/なし)、シスタチンC(eGFRcys式、人種なし)、血清クレアチニン+シスタチンC(eGFRcr-cys式、人種なし)をそれぞれ用いた式で、ベースラインのeGFRが低下していた割合および非黒人参加者に対する黒人参加者のKFRTおよび死亡のハザード比を評価した。 その結果、黒人以外と比較した黒人のeGFR 60mL/分/1.73m2未満の有病率比(prevalence ratio)は、人種を含めたeGFRcr式が0.98、eGFRcys式0.95、eGFRcr-cys式1.2だったが、人種なしのeGFRcr式は1.8だった。 13年間の追跡期...
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