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dMMR直腸がん、新抗PD-1抗体で寛解率100%達成

2022年6月20日  New England Journal of Medicine

ミスマッチ修復機構欠損(dMMR)を有するII期またはIII期の直腸腺がん患者12例を対象に、免疫チェックポイント阻害薬抗PD-1モノクローナル抗体dostarlimabの有効性を前向き第II相試験で検討。6カ月間のdostarlimab投与後に臨床的完全奏効が得られた患者では、その後、化学放射線療法も手術も施行しない予定とした。 その結果、6カ月の投与完遂後のMRI、18F-FDG-PET、内視鏡検査、直腸診および生検で全例に腫瘍が認められず、臨床的完全寛解が得られた。この報告時点で化学放射線療法や手術を要したした患者はなく、追跡調査期間中(6-25カ月)、進行または再発の報告もなかった。グレード3以上の有害事象は認められなかった。...