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腰椎手術後の疼痛と歩行障害、術前関連因子を特定

2022年6月20日  専門誌ピックアップ

腰椎固定術を施行した患者232例を対象に、術後の回復との相関を示す術前の因子を後ろ向き縦断研究で検討。Numeric Pain Rating Scaleを用いて背部または下肢の疼痛を測定し、自己報告による歩行時間および早歩きの歩行速度で歩行障害を評価した。 その結果、術後6カ月時点で、17%に中等度ないし重度の背部または下肢の疼痛が認められ、24%が30分を超える歩行ができなかった。術前の自己報告による下肢脱力およびBMIに疼痛および歩行障害との強い相関が認められた。このほか、術前のうつ症状の重症度が高いほど疼痛重症度が高く(調整後オッズ比4.0)、歩行時間が短かかった(同2.7)が、歩行速度の低下(差0.01m/秒)との相関は認められなかった。...