転移性大腸がんの1次治療、アテゾリズマブ追加でPFS改善

未治療の転移性大腸がん患者を対象に、1次治療FOLFOXIRI（イリノテカン、オキサリプラチン、ロイコボリン、フルオロウラシル）＋ベバシズマブ（BEV）への抗PD-L1薬アテゾリズマブの追加による効果を多施設共同非盲検無作為化対照第II相試験で検討（AtezoTRIBE試験）。患者を無作為化により対照群（FOLFOXIRI＋ベバシズマブ）とアテゾリズマブ群（FOLFOXIRI＋BEV＋アテゾリズマブ］に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間（PFS）とし、intention-to-treatの原則で解析した。 追跡期間中央値19.9カ月でのPFS中央値は、アテゾリズマブ群が13.1カ月、対照群が11.5カ月だった（調整ハザード比0.70、80％CI 0.57-0.87、Log-rank検定によりP＝0.018）。頻度の高かったグレード3または4の有害事象は、好中球減少症（アテゾリズマブ群42％ vs. 対照群36％）、下痢（同15％ vs. 13％）、発熱性好中球減少症（同10％ vs. 10％）だった。アテゾリズマブ群の27％と対照群の26％に重篤な有害事象が発現した。アテゾリズマ...