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mRNAワクチン接種後の心筋炎・心膜炎リスクに新たな根拠

2022年6月22日  Lancet

米国の大規模保険請求データベースを用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するmRNAワクチン(モデルナ社のmRNA-1273またはファイザー社のBNT162b2)接種後の心筋炎および心膜炎のリスクを後ろ向きコホート研究で評価した。18-64歳のmRNAワクチン接種者1514万8369例(BNT162b2接種1691万2716回、mRNA-1273接種1063万1554回)を対象に、接種1-7日後の心筋炎または心膜炎のリスクを直接比較した。 その結果、心筋炎および心膜炎またはそのいずれかの事象が411件認められた。18-25歳の男性の統合発生率は2回目接種後が最も高く、BNT162b2接種が10万人日当たり1.71、mRNA-1273接種が2.17だった。両ワクチンを直接比較した統合IRRは1.43で、BNT162b2と比較したmRNA-1273の過剰リスクが100万回接種当たり27.80だった。...