敗血症、ビタミンC静注で死亡リスク上昇

集中治療室で昇圧療法を受けている成人敗血症患者872例を対象に、ビタミンC静脈内投与の効果を無作為プラセボ対照試験で検討（LOVIT試験）。患者を無作為化によりビタミンC群（50mg/kg体重）とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は28日時点での死亡または持続性臓器不全（昇圧剤、侵襲的機械的換気または新たな腎代替療法と定義）の複合とした。 主要評価項目は、ビタミンC群の44.5％と対照群の38.5％に発生した（リスク比1.21、95％CI 1.04-1.40、P＝0.01）。28日時点で、ビタミンC群の35.4％と対照群の31.6％が死亡し（同1.17、0.98-1.40）、それぞれ9.1％と6.9％に持続性臓器不全が発生した（同1.30、0.83-2.05）。ビタミンC群では、1例に重度の低血糖、もう1例に重篤なアナフィラキシーが見られた。...