1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 高齢者の成人脊柱変形、5人に1人が手術を後悔

高齢者の成人脊柱変形、5人に1人が手術を後悔

2022年6月23日  専門誌ピックアップ

4次医療センターで矯正手術を受けた65歳以上の成人脊柱変形(ASD)患者155例(平均年齢69.5歳)を対象に、手術施行の意思決定に対する後悔の発生率を後ろ向き単施設試験で検討。手術から24カ月後に手術決定に対する後悔を評価した。 その結果、患者の80%が「手術施行の意思決定は正しかった」、77%が「今後も同じ選択をする」としたのに対し、21%が「自分の選択に後悔している」、21%が「手術で害が生じた」と回答した。後悔の程度が中等度ないし高度だった患者と低度だった患者の人口統計学的因子、併存疾患、手術の侵襲度、入院期間、退院状況および術後12カ月時点の機能的改善度に差は見られなかった。性別、米国麻酔科医学会スコア、手術の侵襲度、術後合併症の有無で調整した解析で、術前にうつ病のある患者は強い後悔のオッズが4倍高かった(P=0.04)。...