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緑茶成分噴霧で放射線皮膚炎を予防

2022年6月23日  専門誌ピックアップ

乳がんの術後補助放射線治療(RT)を受けている患者165例を対象に、緑茶に含まれるエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)の放射線皮膚炎(RID)予防効果を第II相二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討。EGCG溶液またはプラセボを照射1日目から終了から2週後まで全照射野に噴霧した。 その結果、主要評価項目に定めた米国腫瘍放射線治療グループ(RTOG)グレード2以上の放射線皮膚炎発生率は、プラセボ群よりもEGCG群の方が有意に低かった(72.2% vs. 50.5%、P=0.008)。EGCG群の方がプラセボ群より平均RID指数および症状指数が有意に低かった。4例(3.6%)にEGCG治療関連の有害事象が発現した[グレード1の皮膚チクチク感3例(2.7%)および掻痒1例(0.9%)]。...