SOによる緑内障にMicroPulseレーザー治療が有効

コントロール不良のシリコーンオイル（SO）による緑内障患者33例33眼（平均年齢50.39歳）を対象に、MicroPulse経強膜レーザー治療（TLT）の有効性および安全性を前向き症例集積研究で検討した。 SOタンポナーデの適応症は複雑性裂孔原性網膜剥離（22例）、糖尿病性牽引性網膜剥離（10例）、外傷後網膜剥離（1例）で、タンポナーデの期間は3カ月から26カ月とばらつきが見られた。眼圧は登録時が37.94±13.61mmHg、1日目が19.03±10.98mmHg、7日目が16.5±6.17mmHg、15日目が19.45±9.73mmHg、1カ月後が19.27±8.33mmHg、3カ月後が19.39±9.52mmHg、6カ月後が19.97±10.03mmHg、12カ月後が19.7±9.58mmHgだった。眼圧低下率は6カ月後が45.38％、12カ月後が45％だった。6カ月後の治療成功率は99.93％で、12カ月後も安定していた。重度の副作用は認められず、眼球癆や長期炎症も見られなかった。SO除去前の患者と除去済みの患者の眼圧低下度に差は見られなかった（P＝0.99）。...