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オミクロン株にはハイブリッド免疫が最も防御効果高い

2022年6月24日  New England Journal of Medicine

カタールで、2021年12月23日から2022年2月21日までにかけて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のオミクロン株BA.1系統またはBA.2系統感染に対する自然免疫およびワクチン接種の有効性を検査陰性デザインを用いた全国規模の症例対照研究で検討。オミクロン株以外の変異株への感染およびワクチン接種(ハイブリッド免疫)またはそのいずれかによる防御効果を評価した。 BA.2症候性感染に対するオミクロン株以外の変異株への感染単独の有効性は46.1%だった。BNT162b2ワクチン(ファイザー社製)2回接種+感染歴なしの有効性は-1.1%だったが、ほぼ全例が6カ月以上前に2回目を接種していた。3回接種+感染歴なしの有効性は52.2%だった。感染歴あり+BNT162b2ワクチン2回接種の有効性は55.1%、感染歴あり+3回接種では77.3%だった。 感染歴単独、BNT162b2ワクチン接種単独、ハイブリッド免疫はいずれも、BA.2系統感染による重症、重篤または致命的なCOVID-19に対する高い有効性(>70%)が示された。BA.1系統感染に対する有効性の解析およびmRNA-127...