1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児虫垂炎、保存治療失敗の関連因子が判明

小児虫垂炎、保存治療失敗の関連因子が判明

2022年6月26日  専門誌ピックアップ

単純性虫垂炎の抗菌薬による保存的治療と手術を比較した追跡期間が1年にわたる前向き非無作為化臨床試験のサブグループ解析で、保存的治療失敗の関連因子を検討。試験に組み入れた7-17歳の患者1068例のうち保存的治療を実施した370例を対象とし、治療に成功した患者と失敗した患者の患者報告転帰を比較した。 その結果、治療に失敗した患者の割合は33.8%で、14.3%は初回入院中に虫垂切除術を受け、19.5%は退院後に治療失敗となった。受診時に患者報告疼痛スコアが高いと院内治療失敗のリスクが上昇し(相対リスク2.1、95%CI 1.0-4.4)、受診時に24時間を超える疼痛の持続があると退院後の治療失敗のリスクが低下した(同0.3、0.1-1.0)。治療に成功した患者は失敗した患者より30日時点(28.0 vs. 27.0)および1年時点(28.1 vs. 27.0)の治療法決定に関する満足度が高かった。...