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院外心停止に緊急冠動脈造影は必要か

2022年6月26日  専門誌ピックアップ

心電図上でST上昇が見られない院外心停止(OHCA)生存者を対象に、緊急冠動脈造影(CAG)を受けた患者と遅れてCAGを受けた患者の生存率を比較(EMERGE試験)。計279例を無作為化により緊急CAG群と遅延CAG群に割り付けた。 その結果、主要評価項目に定めた脳機能カテゴリー(CPC)2以下の180日生存率は、緊急CAG群が34.1%、遅延CAG群が30.7%だった(ハザード比0.87、95%CI0.65-1.15、P=0.32)。180日時点の総生存率は、それぞれ36.2%、33.3%だった(ハザード比0.86、95%CI 0.64-1.15、P=0.31)。副次評価項目に定めた48時間以内のショック、心室頻拍または心室細動の発生、試験開始前から180日目までの左室駆出率の変化、集中治療室退出時および90日目のCPC、生存率および在院日数にも群間差はなかった。...