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大腸がん肝転移、AIによる至適切除断端距離予測が有望

2022年6月27日  JAMA Surgery

大腸がん肝転移の肝切除術を施行した患者1843例(内部訓練・テストコホート965例、外部検証コホート878例)を対象としたコホート研究で、人工知能(AI)技術[ランダムフォレスト予測モデルに基づくoptimal policy trees(OPT)]を用いて死亡確率を最大限に下げる至適切除断端距離を決定し、患者因子に基づき個別化すべきかを検討した。 その結果、内部コホート(KRAS変異型386例)の訓練およびテスト両コホートでランダムフォレスト反事実モデルの曲線下面積(AUC)は0.76となり、これまでの報告の中で最も高い値が得られた。患者サブグループA、B、C、Dで推奨される至適切除断端距離は6mm、7mm、12mm、7mmだった。外部コホート(KRAS変異型375例)ではランダムフォレストモデルのAUCは0.78となり、至適切除断端距離7mmで生存期間が改善することが確認された。...