出血の既往がなく臨床的に重大な門脈圧亢進症(CSPH)がある代償性肝硬変患者を対象に、カルベジロールと対照治療(プラセボまたは内視鏡的静脈瘤結紮術)を比較した無作為化試験4件の系統的レビューを実施。代償性肝硬変患者352例の個別データのメタ解析により、主要評価項目の代償不全[競合リスク事象:同所性肝移植(OLT)と死亡]および死亡(競合リスク事象:OLT)の抑制に対するカルベジロールの効果を検討した。 その結果、代償不全発生リスクはカルベジロールの方が対照より低かったが(部分分布ハザード比0.506、95%CI 0.289-0.887、P=0.017、I2=0.0%、Q統計量のP=0.880)、これは腹水のリスク低下が主因だった(同0.491、0.247-0.974、P=0.042、I2=0.0%、Q統計量のP=0.384)。死亡のリスクもカルベジロールの方が低かった(同0.417、0.194-0.896、P=0.025、I2=0.0%、Q統計量のP=0.989)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。