卵巣がん、維持療法にrucaparibが有効

病期III-IV期の高悪性度卵巣がん患者を対象に、PARP阻害薬rucaparib単剤による維持療法の効果を第III相無作為化比較試験で検討（ATHENA-MONO/GOG-3020/ENGOT-ov45試験）。2022年3月23日のデータカットオフ時点までに427例をrucaparib群、111例をプラセボ群に割り付けた。各群185例および49例が相同組換え修復欠損（HRD）検査陽性だった。主要評価項目とした無増悪生存期間は、まずHRD陽性集団（BRCA変異型またはBRCA野生型／ヘテロ接合性消失が高度な腫瘍）、次にITT集団で評価した。 その結果、HRD陽性集団の無増悪生存期間（PFS）中央値（95％CI）は、rucaparib群が28.7カ月（23.0-中央値に到達せず）、プラセボ群が11.3カ月（9.1-22.1）だった（Log-rank検定によりP＝0.0004、ハザード比0.47、95％CI 0.31-0.72）。ITT集団ではそれぞれ20.2カ月と9.2カ月（Log-rank検定によりP＜0.0001、ハザード比0.52、95％CI 0.40-0.68）、HRD陰性集団で...