1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊婦のワクチン接種で乳児のコロナ入院リスク低下

妊婦のワクチン接種で乳児のコロナ入院リスク低下

2022年6月30日  New England Journal of Medicine

米国で、妊娠中のワクチン接種による生後6カ月未満の乳児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院に対する効果を検査陰性デザインの症例対照研究で評価。2021年7月1日から2022年3月8日までにCOVID-19のため入院した乳児(症例乳児)537例とCOVID-19以外の理由で入院した乳児(対照乳児)512例を対象とした。母親のワクチン接種完了(mRNAワクチン2回接種)の割合を比較してワクチン効果を推計した。 その結果、症例乳児の16%、対照乳児の29%の母親が妊娠中にCOVID-19ワクチンを2回接種していた。症例乳児の21%が集中治療を受けた(機械的換気実施または血管作用薬投与12%)。2例がCOVID-19のため死亡し、いずれの母親も妊娠中にワクチンを接種していなかった。乳児のCOVID-19による入院に対する母親のワクチン接種の有効性は、全体が52%、デルタ流行期が80%、オミクロン流行期が38%だった。このほか、母親のワクチン接種時期が妊娠20週以降の場合の有効性が69%、妊娠20週以内の場合が38%だった。...