敗血症性ショック、輸液制限で死亡率低下せず

集中治療室（ICU）に入室した敗血症性ショック患者1554例を対象に、輸液制限の効果を国際共同無作為化試験で検討（CLASSIC試験）。ショック状態となってから12時間の輸液量が1L以上の患者を無作為化により制限輸液群と標準輸液群に割り付けた。主要評価項目は、無作為化後90日以内の全死因死亡とした。 各群の輸液量中央値は、制限輸液群1798mL、標準輸液群3811mLだった。90日時点で、制限輸液群の42.3％、標準輸液群の42.1％が死亡した（調整絶対差0.1％ポイント、95％CI －4.7-4.9、P＝0.96）。重篤な有害事象が1回以上発現した患者の割合は、制限輸液群29.4％、標準輸液群30.8％だった（調整絶対差－1.7％ポイント、99％CI －7.7-4.3）。...