鍼治療で慢性緊張型頭痛の頻度減少

慢性緊張型頭痛（CTTH）218例（平均43.1歳）を対象に、鍼治療の有効性を無作為化比較試験で検討。介入群（TA群）には1回30分の鍼治療、8週間にわたり計20回実施し、対照群（SA群）には刺入深度が浅い鍼による偽処置を同数回実施した。主要評価項目は、無作為化後16週目の奏効率［月間頭痛日数（MHD）50％以上減少を報告した参加者の割合］とした。 その結果、16週目率はTA群が68.2％、SA群48.1％（オッズ比2.65、95％CI 1.5-4.77、P＜0.001）、32週時点ではそれぞれ68.2％、50％（同2.4、1.36-4.3、P＜0.001）だった。16週目のMHD減少量は、TA群が13.1日、SA群が8.8日（平均差4.3日、95％CI 2.0-6.5、P＜0.001）、32週目ではそれぞれ14日、9.5日（同4.5日、2.1-6.8、P＜0.001）だった。軽度の有害事象が4件報告された（TA群3件、SA群1件）。...