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S-LOT変法、ぶどう膜炎性緑内障でもPOAGと同等の有効性

2022年7月1日  専門誌ピックアップ

北海道大学病院で施術したぶどう膜炎性緑内障(UG)患者51例51眼(年齢54.4±13.4歳)と年齢でマッチさせた原発性開放隅角緑内障(POAG)患者を対象に、5-0ナイロン縫合糸を用いた360度線維柱帯切開術変法(S-LOT変法)の転帰を後ろ向き症例集積研究で比較。平均追跡期間はUG群104.8カ月、POAG群98.1カ月だった(P=0.23)。 術前の平均眼圧はUG群34.9mmHg、POAG群25.3mmHgだったが(P<0.001)、術後60カ月時点では12.0±4.1mmHg、13.8±3.2mmHg、120カ月時点では12.1±5.6mmHg、12.4±1.8mmHgに低下した(P=0.86)。カプラン・マイヤー生存曲線解析の結果、追跡終了時点の治療成功率(同等以下の緑内障薬使用で眼圧18mmHg未満と定義)に有意な群間差は見られなかった(log-rank検定によりP=0.13)。60カ月時点の治療成功率はUG群が70.0%、POAG群が62.5%、120カ月時点ではそれぞれ67.5%、41.2%だった。...