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腰椎除圧術後の再入院、危険因子を特定

2022年7月1日  専門誌ピックアップ

初回の待機的腰椎除圧術を施行した患者2635例を対象に、再入院の発生率と危険因子を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、術後90日時点までの再入院発生率が2.9%、0-30日時点までが2.3%、31-90日時点がsf0.3%だった。再入院患者は高齢で(63.1歳、P<0.001)、米国麻酔科医学会(ASA)グレードが高く(グレード3が31.2%、P=0.03)、肝疾患(8.1%、P=0.004)や関節リウマチ(12.0%、P=0.02)の罹患率が高かった。術後31-90日に再入院および合併症が発生した患者は0-30日に発生した患者より手術関連診断(66.7% vs. 44.5%、P=0.04)または椎間板ヘルニア再発診断(33.3% vs. 5.5%、P<0.001)の発生率が高かった。年齢(オッズ比1.02、P=0.01)、現喫煙者(同2.38、P<0.001)、長期入院期間(同1.14、P<0.001)、腎不全の既往(同2.59、P=0.03)に再入院や合併症と独立の相関が認められた。...