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小児の扁桃摘出、複雑な慢性疾患で術後死亡リスク上昇

2022年7月2日  Journal of the American Medical Association

扁桃摘出術を受けた21歳未満の小児を対象に、患者因子別の術後死亡率を米国のHealthcare Cost and Utilization Projectのデータの後ろ向きコホート研究で検討。30日以内の術後死亡または30日を超える外科入院中の術後死亡(手術10万件当たり)を推定した。 50万4262例が計50万5182件の扁桃摘出術を受け(患者の年齢中央値7歳、女性50.6%)、そのうち10.1%が3歳未満、28.9%が睡眠呼吸障害、2.8%が複雑な慢性疾患だった。術後死亡は36件で、入院から中央値4.5日後に発生し、その53%が外科退院後に発生した。未調整死亡率は10万件当たり7.04だった。多変量モデルでは、3歳未満と睡眠呼吸障害に死亡率との有意な相関は見られなかったが、複雑な慢性疾患がある児の死亡率は、複雑な慢性疾患がない児よりも有意に高かった(10万件当たり死亡117.22件 vs. 3.87件、調整率差113.55件、95%CI 51.45-175.64、調整率比29.39、95%CI 13.37-64.62)。...