EoEの食品再導入に食道スポンジ細胞診は有用か

6種抗原除去食が奏効した好酸球性食道炎（EoE）患者22例を対象に、低侵襲の食道スポンジ細胞診ガイドによる食品の再導入が可能かを前向き非盲検試験で検討。食品を再導入した後に非鎮静下で食道スポンジ細胞診を実施し、食品トリガー（food trigger）を好酸球数ピーク値15eos/hpf超とした。 その結果、食品除去食後と食品再導入後の症状（EoE symptom activity index：12.0 vs. 16.5、P＝0.265）および内視鏡スコア（EoE endoscopic reference score：1.5 vs. 1.0、P＝0.185）は同等だった。食品再導入後の生検組織診の好酸球数ピーク値は食品除去食後に比べて上昇し（20.0 vs. 2.0、P＜0.001）、全食品トリガーを特定できなかったことが示唆された。食品再導入後の評価で、スポンジ細胞診と生検組織診の一致率は、カットオフ値15eos/hpf未満で59％（22例中13例）、6eos/hpf未満で68％（22例中15例）だった。...