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牛乳アレルギーの5%が少量曝露でアナフィラキシーの恐れ

2022年7月3日  専門誌ピックアップ

牛乳の二重盲検プラセボ対照食物負荷(DBPCFC)試験34件(被験者計1000例超)を対象に、少量曝露時のアナフィラキシー発現率と反応閾値の再現性を系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、累積ED01およびED05(アレルギーリスクのある集団の1%および5%が客観的症状を引き起こす累積用量)は、それぞれ0.3mgおよび2.9mgだった。メタ解析では、牛乳蛋白5mg以下および0.5mg以下に対してアレルギー反応を示した参加者の各4.8%がアナフィラキシーを呈した(異質性は最小のI2=0%)。DBPCFCを反復実施した110例のうち80%は、反応閾値の個人内変動が1/2-log change以内だった。2例で最初の負荷試験で牛乳タンパク質5mgに耐性を示し、再負荷時にアレルギー反応を示したが、いずれもアナフィラキシーは認められなかった。...