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過去30年のデータから大腸がんのOS改善と関連因子を検討

2022年7月3日  専門誌ピックアップ

1986-96年、1997-2006年および2007-16年に実施された遠隔転移を有する大腸がん(mCRC)の全身療法を検討した第III相試験150件(計7万7494例)の系統的レビューを実施。臨床的意義のある総生存期間(OS)改善(2カ月以上と定義)の関連因子を検討し、米国の監視・疫学・最終結果(SEER)レジストリに反映された転帰との相関を評価した。 その結果、生存期間の有意な改善が見られ、第1選択治療の試験群に特に顕著だった(OS:10年当たり5.7カ月改善、無増悪生存期間:10年当たり1.4カ月改善)。多変量ロジスティック回帰で、第3選択治療以降(オッズ比0.57、95%CI 0.51-0.63)および製薬会社による資金提供(同0.57、0.54-0.60)の試験はOS改善の可能性が低いことが示された。さらに、経時的に標的と薬剤の新規性が低下し、既に承認された薬剤のみのレジメンを評価した試験が28%から50%へと増加していた。SEERレジストリに登録されたmCRC患者6万7126例の分析で、OS中央値は1986-96年の12カ月から2007-15年に21カ月へと改善したが(P<...