心房細動、線維化領域のアブレーション追加は有益?
2022年7月5日
Journal of the American Medical Association
10カ国の44施設で、持続性心房細動(AF)患者843例(平均年齢62.7歳、女性21.1%)を対象に、遅延造影MRIで検出した心房線維化領域ガイド下心房細動アブレーションによる心房不整脈再発抑制効果を無作為化臨床試験で検討(DECAAF II試験)。90日のブランキング期間を終了した815例を有効性解析の対象とした。 その結果、90日のブランキング期間後の心房不整脈再発率は肺静脈隔離術(PVI)+遅延造影MRIガイド下アブレーション併用群が43.0%、PVI単独群が46.1%と有意差は見られなかったが(ハザード比0.95、95%CI 0.77-1.17、P=0.63)、安全性主要複合評価項目(アブレーション後30日以内の脳卒中、PV狭窄、出血、心不全または死亡)の発現率は2.2%、0%と併用群の方が高かった(P=0.001)。虚血性脳卒中発現率は併用群が1.5%、PVI単独群が0%だった。併用群の2例が死亡し、そのうち1例は手技に起因する可能性があった。...
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