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パートナーからの暴力、自殺傾向と自傷行為に影響

2022年7月5日  専門誌ピックアップ

英イングランドの成人(16歳以上)7058人の確率標本横断調査2014 Adult Psychiatric Morbidity Surveyのデータを用いて、親密なパートナーからの暴力(IPV)と自殺傾向および自傷行為の関連を調査。多変量ロジスティック回帰モデルで、生涯および前年のIPV(身体的、性的、経済的、精神的)と前年の自傷行為、希死念慮、自殺企図の関連を定量化した。 その結果、IPVの生涯被害率は21.4%で、女性では27.2%、男性では15.3%となった。前年の自殺企図者では、49.7%にIPVの経験があり、23.1%が前年にIPVを経験していた(女性34.8%、男性9.4%)。人口統計学的因子、社会経済的因子および逆境経験で調整後、IPV経験のない人に対するIPV経験のある人のオッズ比は、前年の自殺企図が2.82(95%CI 1.54-5.17)、自傷行為が2.20(同1.37-3.53)、希死念慮が1.85(同1.39-2.46)だった。...