小児近視、アトロピン＋オルソケラトロジーで眼軸伸長抑制

6-11歳未満の中国人近視患者96例を対象に、アトロピン0.01％とオルソケラトロジー（OK）の併用による眼軸長伸長抑制効果を無作為化臨床試験で検討した（AOK試験）。 intention-to-treat解析およびper-protocol解析の結果、アトロピン＋OK併用群はOK単独群より2年間の眼軸長伸長の速度が有意に遅かった（それぞれP＝0.008、P＜0.001）。併用群はOK単独群より2年間の眼軸長伸長の速度が遅く（調整後平均値0.17mm vs. 0.34mm、P＜0.001）、薄明視（0.70mm vs. 0.31mm、P＝0.003）および明所視（0.78mm vs. 0.23mm、P＜0.001）の瞳孔径増加度が大きく、脈絡膜肥厚度が大きかった（22.6μm vs. －9.0μm、P＜0.001）。併用群の羞明発生率が高かった（P＝0.006）ほか、症状や有害事象発現率に群間差は見られなかった。併用群は軸長伸長遅延で明所視瞳孔サイズおよび脈絡膜厚が増加した。...