重症小児の呼吸補助、HFNCがCPAPに非劣性
2022年7月6日
Journal of the American Medical Association
重症治療室の小児急性期患者を対象に、非侵襲的呼吸補助に用いる高流量鼻カニュラ(HFNC)と持続的気道陽圧(CPAP)の効果を実用的多施設共同無作為化非劣性臨床試験で比較。非侵襲的呼吸補助を要する0-15歳の小児を無作為化によりHFNC群(体重で流量を決定)とCPAP群(7-8cmH2O)に割り付けた。主要評価項目は、無作為化から呼吸補助からの解放までの期間とし、HFNCのCPAPに対する非劣性を調整ハザード比0.75のマージンで評価した。 573例(HFNC 295例、CPAP 278例)を主解析の対象とした(年齢中央値9カ月齢、女児39%)。主要評価項目の中央値は、HFNC群が52.9時間、CPAP群が47.9時間で(絶対差5.0時間、95%CI -10.1-17.4時間、調整ハザード比1.03、片側97.5%CI 0.86-∞)、HFNCのCPAPに対する非劣性が示された。発現率の高かった有害事象は鼻の外傷だった(HFNC群2.0%、CPAP群6.5%)。...
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