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妊娠高血圧症候群で10年後の高血圧リスク倍増

2022年7月7日  Journal of the American College of Cardiology

妊娠高血圧症候群(HDP)既往歴の有無による心血管(CV)危険因子の差を前向き試験で検討。10年以上前(2005-07年)にHDPの診断を受けた患者84例、HDPの既往歴がない51例(黒人85%)を解析対象とした。 その結果、HDP既往歴がある患者は新規高血圧リスクがHDP既往歴がない患者の2.4倍高かったが(56.0% vs. 23.5%、調整後相対リスク2.4、95%CI 1.39-4.14)、左室構造、長軸方向グローバルストレイン、拡張機能、動脈硬化、内皮機能の測定値に差は見られなかった。HDP既往歴の有無に関係なく、高血圧を発症した患者は高血圧を発症しなかった患者と比べて壁厚増加などの左室リモデリングの発症、中隔側と外壁側のe’およびE/A比の低下などの拡張機能低下、実効動脈弾性率の増加が認められた。...