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小児のびまん性橋膠腫で腫瘍溶解性ウイルスの安全性確認

2022年7月8日  New England Journal of Medicine

新たにびまん性橋膠腫(DIPG)の診断を受けた3-18歳の小児12例を対象に、腫瘍細胞で選択的に複製する腫瘍溶解性アデノウイルスDNX-2401の安全性を単一施設用量漸増試験で検討。小脳脚に留置したカテーテルからウイルスを単回注入した後、放射線療法を実施した。主要目的は、DNX-2401の安全性と有害事象を評価することとした。 最初の4例にはDNX-2401のウイルス粒子を1×1010個、以降の8例には5×1010個投与し、その後11例に放射線治療を実施した。有害事象として、頭痛、悪心、嘔吐、疲労などが見られた。片麻痺と四肢麻痺がそれぞれ1例に発現した。中央値17.8カ月の追跡期間中、9例に腫瘍サイズの縮小、3例に部分寛解、8例に安定が報告された。生存期間中央値は17.8カ月だった。...