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50歳未満はメタボで大腸がんリスク上昇

2022年7月9日  専門誌ピックアップ

2009-10年に韓国国民健康保険制度のもとで健康診断を受けた977万4081人を対象に、肥満およびメタボリック症候群(MetS)が50歳未満での大腸がん(CRC)発症リスクに及ぼす影響を住民対象コホート研究で検討。2019年までの追跡で、8320例に早期発症CRC、5万7257例に後期発症CRCが確認された。 多変量Cox比例ハザード回帰解析の結果、MetSは後期発症CRC(調整後ハザード比1.19、95%CI 1.17-1.21)と同等の、早期発症CRCリスク増加との関連を示した(同1.20、1.14-1.27)。該当するMetSの構成要素数による早期発症CRCのハザード比は1項目が1.07(95%CI 1.01-1.13)、2項目が1.13(同1.06-1.21)、3項目が1.25(同1.16-1.35)、4項目が1.27(同1.15-1.41)、5項目が1.50(同1.26-1.79)だった(傾向のP<0.0001)。BMIおよび胴囲の高値で早期発症CRCリスクの有意な上昇が見られた(傾向のP<0.0001)。用量反応関係は遠位結腸がん、直腸がんで有意だったが、近位結腸がんでは...