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血栓溶解療法、tenecteplaseがアルテプラーゼに非劣性

2022年7月9日  Lancet

カナダで、急性虚血性脳卒中患者1600例を対象に、血栓溶解療法に用いるtenecteplaseの効果を多施設共同非盲検並行群間レジストリ連動無作為化対照試験で検討。患者を無作為化によりtenecteplase群とアルテプラーゼ群(標準治療)に割り付けた。主要評価項目は、投与後90-120日時点で修正Rankin尺度(mRS)スコアが0-1点だった患者の割合とし、アルテプラーゼに対するtenecteplaseの非劣性を評価した。 1577例(年齢中央値74歳、男性52.1%)をintention-to-treat解析の対象とした。tenecteplase群の36.9%とアルテプラーゼ群の34.8%が主要評価項目を達成し、事前に定めた非劣性の閾値を満たした(未調整リスク差2.1%、95%CI -2.6-6.9)。tenecteplase群の3.4%とアルテプラーゼ群の3.2%が24時間以内に症候性脳内出血を発症し、それぞれ15.3%と15.4%が投与開始後90日以内に死亡した。...