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術中麻酔管理の交代、転帰に影響見られず

2022年7月10日  Journal of the American Medical Association

ドイツの12施設で長時間の外科手術を受ける成人患者1772例を対象に、術中の麻酔管理担当医の交代が患者の転帰に及ぼす影響を並行群間、無作為化比較試験で検討(HandiCAP試験)。患者を無作為化により、別の医師への麻酔管理引き継ぎ(908例)と麻酔管理の引き継ぎなしに割り付けた。主要評価項目は30日以内の死亡、再入院または重篤な術後合併症の複合とした。 その結果、麻酔時間の中央値は267分で、引き継ぎ群の麻酔開始から最初の引き継ぎまでの時間は中央値で144分だった。主要評価項目の事象は、引き継ぎ群の30%、引き継ぎなし群の33%に生じた(オッズ比0.89、95%CI 0.72-1.10、P=0.27)。全死因死亡率はそれぞれ2.1%と3.4%(同0.61、0.34-1.10、P=0.11)、再入院率は13%と16%(同0.80、0.61-1.05、P=0.12)、重篤な術後合併症の発生率は22%と22%(同1.02、0.81-1.28、P=0.91)だった。...