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前立腺がん監視療法、エンザルタミド併用で進行リスク低下

2022年7月10日  JAMA Oncology

低リスクまたは中リスクの限局性前立腺がん患者を対象に、監視療法(AS)とエンザルタミド単剤療法の有効性および安全性を第II相非盲検無作為化試験で検討(ENACT試験)。114例をエンザルタミド1年間投与+AS、113例をAS単独に割り付けた。 その結果、エンザルタミド群の前立腺がん進行リスクがAS単独群より46%低かった(ハザード比0.54、95%CI 0.33-0.89、P=0.02)。エンザルタミド群はAS単独群より1年後の生検陰性のオッズが3.5倍高く、生検の陽性コア率および血清前立腺特異抗原(PSA)値の2次上昇のオッズが有意に低かった(2年時点では有意差なし)。エンザルタミド群のPSA進行までの期間がAS単独群よりも6カ月長かった(同0.71、0.53-0.97、P=0.03)。エンザルタミド投与中に報告の頻度が高かった有害事象は、疲労(55.4%)および女性化乳房(36.6%)だった。...