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IBSの糞便移植、長期的有効性を確認

2022年7月10日  専門誌ピックアップ

過敏性腸症候群(IBS)患者125例(女性104例)を対象に、糞便微生物移植(FMT)の長期的有効性および有害事象を3年間の追跡調査で検討。42例の十二指腸に30g、45例に60gのドナー便、38例にプラセボを移植した。 その結果、移植から2年後の奏効率はプラセボ群が26.3%、30g群が69.1%、60g群が77.8%、3年後はそれぞれ27.0%、64.9%、71.8%だった。移植から2年後および3年後の質問票による評価で、30g群および60g群ともにプラセボ群よりIBS症状および倦怠感が有意に少なく、QOLが高かった。糞便移植群にのみ2年後および3年後のdysbiosis index(DI)の低下が見られた。長期的な有害事象は認められなかった。...