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敗血症への抗菌薬早期投与、抗菌薬過剰使用にはつながらない

2022年7月11日  JAMA Internal Medicine

敗血症リスクのある入院患者に対する抗菌薬初回投与までの時間の経時的変化が抗菌薬の使用および投与日数や広域抗菌薬使用に及ぼす影響を多施設共同観察コホート研究で検討。2013年から2018年までに全身性炎症反応症候群(SIRS)基準を2項目以上満たした入院患者155万9523例(男性81.4%、年齢中央値67歳)を対象とした。 その結果、27万3255例(17.5%)が敗血症の客観的基準を満たした。敗血症患者に対する抗菌薬初回投与までの時間中央値(調整後)は、2013年から18年までに37分短縮した。同じ期間中、SIRS患者に対する48時間以内の抗菌薬使用、抗菌薬投与日数が減少し、広域抗菌薬の使用が減少した。敗血症患者、SIRS患者ともに、院内死亡率、30日死亡率、入院期間および新たな多剤耐性菌陽性反応が低下した。...