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エンパグリフロジンで心不全の高K血症リスク低下

2022年7月12日  European Heart Journal

EMPEROR-Reduced試験およびEMPEROR-Preserved試験に参加した心不全患者9583例を対象に、エンパグリフロジンの高カリウム(K)血症および低K血症の抑制効果を両試験の統合解析EMPEROR-Pooledで検討。主要評価項目は、治験責任医師が報告した高K血症またはK吸着薬開始の複合とした。 その結果、主要評価項目の発現率はエンパグリフロジン群の方がプラセボ群より低かった(6.5% vs. 7.7%、ハザード比0.82、95%CI 0.71-0.95、P=0.01)。エンパグリフロジン群で高K血症発症率が低く、5.5mmol/L超と定義した場合の発症率はエンパグリフロジン群が8.6%、プラセボ群が9.9%(ハザード比0.85、0.74-0.97、P=0.017)、6.0mmol/L超と定義した場合では1.9%、2.9%だった(同0.62、0.48-0.81、P<0.001)。エンパグリフロジンによる低K血症発症率の有意な増加は見られなかった。...