米国の大学病院および地域病院6施設で待機的腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を施行する患者491例(年齢中央値61歳、男性94.7%)を対象に、術中の尿道カテーテル留置による術後尿閉(PUR)抑制効果を無作為化臨床試験で検討。留置群では尿道カテーテルが全身麻酔導入後に留置され、手術終了時に除去された。術後の追跡期間は30日だった。 その結果、全体でのPUR発生率は9.1%で、尿道カテーテル留置群と非留置群に差は見られなかった(9.6% vs. 8.5%、P=0.79)。手術中の膀胱損傷は認められなかった。カテーテル留置群では、PURのため救急科を受診した1例に術後尿道外傷が発生し、恥骨上カテーテル留置を要した。...
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