英国バイオバンクの参加者46万2619例(平均年齢57.0歳)を対象に、社会的孤立および孤独による認知症発症リスクを検討。平均追跡期間11.7年で4998例が認知症を発症した。 コックス比例ハザードモデル解析の結果、孤独やうつ病などのさまざまな危険因子に依存せず、社会的孤立により認知症リスクが1.26(95%CI 1.15-1.37)倍増加したが、孤独に起因する認知症の完全調整後ハザード比は1.04(同0.94-1.16)で、75%は抑うつ症状に起因するものだった。3万2263例(平均年齢63.5歳)の構造的MRIデータの解析で、社会的孤立があると側頭部、前頭部などの領域の灰白質体積(GMV)が小さかった。媒介分析から、GMVは追跡開始前の社会的孤立と追跡時の認知機能の相関を一部媒介していたことが分かった。...
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