2型糖尿病患者の禁煙にバレニクリンが有益

禁煙の意志がある2型糖尿病の喫煙者300例を対象に、バレニクリンの有効性と安全性を二重盲検無作為化試験で検討。バレニクリン群とプラセボ群に150例ずつ割り付け、両群ともに禁煙カウンセリングを実施した。 その結果、バレニクリン群はプラセボ群より主要評価項目の9-24週継続禁煙率（CAR）が有意に高く（24.0％ vs. 6.0％、オッズ比4.95、95％CI 2.29-10.70、P＜0.001）、副次評価項目の9-12週CAR（31.3％ vs. 7.3％、同5.77、2.85-11.66、P＜0.001）、9-52週CAR（18.7％ vs. 5.3％、同4.07、1.79-9.27、P＜0.001）および12、24、52週での7日間の点禁煙率（point prevalence of abstinence）も有意に高かった。プラセボ群よりもバレニクリン群の方が多く見られた有害事象に悪心（11.4％ vs. 27.3％）、不眠症（12.7％ vs. 19.4％）、異常な夢（3.4％ vs. 12.7％）、不安（7.3％ vs. 11.4％）、易刺激性（5.4％ vs. 9.4％）があっ...