初回TKA、後方安定型ベアリングで再置換リスク上昇

2012-19年のAmerican Joint Replacement Registryのデータを用いて初回人工膝関節全置換術（TKA）に使用したポリエチレンベアリングデザイン別の再置換リスクを検討。65歳以上の患者30万5279例を対象とした。 その結果、16万1486例（52.9％）に後方安定型ベアリング、14万3793例（47.1％）にminimally stabilizedベアリング（後十字靱帯温存型、前方安定型またはピボットベアリング）を使用していた。あらゆる原因による再置換率はminimally stabilizedベアリング群が1.18％、後方安定型ベアリング群が1.49％（後方安定型ベアリング群のハザード比1.25、95％CI 1.2-1.3、P＜0.0001）、感染による再置換率はそれぞれ0.23％、0.28％だった（同1.18、1.0-1.4、P＝0.02）。...