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炭水化物調整食でGERDの症状改善

2022年7月15日  専門誌ピックアップ

退役軍人の症候性GERD患者98例(平均年齢60.0歳、平均BMI 32.7)を対象に、食事性炭水化物の量および種類が胃食道逆流症(GERD)に及ぼす影響を無作為化試験で検討。対象患者を総炭水化物と単純炭水化物の摂取量の組み合わせにより高摂取/高摂取(HTHS対照群)、高摂取/低摂取(HTLS群)、低摂取/高摂取(LTHS)または低摂取/低摂取(LTLS)の9週間の食事療法に割り付けて比較した。 その結果、24時間pHモニタリングにより測定した食道内酸曝露時間(AET)(P=0.001)および逆流エピソードの総数(P=0.003)に対する食事療法の有意な主効果(main effect)が認められたAET変化量は、HTLS群(-4.3±3.8%)とHTHS対照群(+3.1±3.7%)に有意差が見られた(P=0.04)。単糖摂取量は平均で1日当たり62g減少した。炭水化物を調整した全食事療法群で、患者の評価による症状の改善が見られた。...