多焦点CLとオルソCLの近視抑制効果

近視抑制治療歴のない7-15歳の中国人近視患者66例を対象に、多焦点ソフトコンタクトレンズ（MFSCL）、オルソケラトロジーコンタクトレンズ（Ortho-kCL）、単焦点眼鏡（SVS）の近視進行抑制効果を無作為化臨床試験で検討した。 その結果、試験開始1年後の近視進行度はSVS群の方がMFSCL群より高く（－0.938±0.117D vs. －0.591±0.106D、P＝0.032）、MFSCLの近視進行率がSVSより37.0％低かった。眼軸長伸長度はSVS群が0.41±0.04mm、MFSCL群が0.30±0.03mm（SVS群との比較でのP＝0.027）、Ortho-kCL群が0.31±0.04mm（同P＝0.049）となり、SVSよりMFSCL群の方が26.8％、Ortho-kCL群の方が24.4％低かった。角膜内皮細胞密度（CECD）に有意な群間差は見られなかった（P＞0.05）。...