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性腺機能低下症のテストステロン療法で心血管リスク上昇せず

2022年7月15日  専門誌ピックアップ

性腺機能低下症に用いるテストステロン補充療法の心血管リスクを系統的レビューで検討。テストステロン濃度が12nmol/L(350ng/dL)以下でテストステロン補充療法を3カ月間以上実施した18歳以上の男性を対象とする無作為化プラセボ対照試験35件(被験者5601例、平均年齢65±11歳)を組み入れた。個別被験者データ(IPD)がある試験17件とIPDがない18件に分けて2段階でメタ解析を実施した。主要評価項目は心血管系有害事象と死亡とした。 その結果テストステロン群の方がプラセボ群よりも、死亡率が低かったが、有意な群間差は見られなかった(0.4% vs. 0.8%、オッズ比0.46、95%CI 0.17-1.24、P=0.13)。心血管リスクは同等だった(7.5% vs. 7.2%、同1.07、0.81-1.42、P=0.62)。年齢(交互作用0.97、99%CI 0.92-1.03、P=0.17)、試験開始前のテストステロン濃度(同0.97、0.82-1.15、P=0.69)、喫煙状況(同1.68、0.41-6.88、P=0.35)、糖尿病の有無(同2.08、0.89-4.82、P=...