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関節鏡下肩関節手術後の重篤な有害事象のリスクは低い

2022年7月16日  British Medical Journal

英イングランド国民保健サービス(NHS)の病院統計(hospital episode statistics)を用いて、待機的関節鏡下肩関節手術後の重篤な有害事象のリスクを住民対象コホート研究で検討。手術を肩峰下減圧術、腱板修復術、肩鎖関節切除術、肩甲上腕の安定化術、凍結肩(五十肩)に対する切離術に分類して調査した。主要評価項目は、術後90日以内に発生した入院を要する重篤な有害事象(死亡、肺塞栓症、肺炎、心筋梗塞、急性腎障害、脳卒中、尿路感染症)の割合とした。 術後90日以内の合併症(再手術を含む)発生率は全体で1.2%と低かった。肩甲上腕の安定化術では0.6%、凍結肩に対する切離術では1.7%と手術によって様々だったが、年齢や性別などで調整すると、手術の種類による差は認められなかった。最も発生率の高い有害事象は肺炎(0.3%)で、肺塞栓事象(0.1%)はまれだった。1年後の再手術率は全体で3.8%だった。...