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パルスオキシメータの測定精度に人種差

2022年7月17日  British Medical Journal

米国で人種によるパルスオキシメータの測定値(SpO2)と動脈血酸素飽和度(SaO2)の差を多施設共同後ろ向きコホート研究で検討。2013年から2019年までに退役軍人保健局医療センターの一般病棟(内科・外科)に入院した成人患者のデータから、10分以内の間隔で測定したSpO2とSaO2の測定値3万39組を特定した。 その結果、SpO2値が92%以上の場合、未調整の潜在性低酸素血症発生率は白人患者が15.6%、黒人患者が19.6%(白人患者に対するP<0.001、調整済みモデルで同等のP値)、ヒスパニック系またはラテン系の患者が16.2%(白人患者に対するP=0.53、調整済みモデルでP<0.05)だった。白人患者では、最初の測定で飽和度の差がほとんどないSpO2値とSaO2値のペアでは、その後の測定でSpO2が92%の場合にSaO2が88%未満となる可能性が2.7%だったが、黒人患者では12.9%と高かった。...