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eGFR、実測GFRに大きな差がある可能性

2022年7月18日  Annals of Internal Medicine

米国の地域住民対象とした横断的疫学コホート研究4件の参加者3223例(平均年齢59歳、黒人32%、女性55%、mGFR平均値68mL/分/1.73m2)を用いて、個人レベルでの推算糸球体濾過量(eGFR)と実測糸球体濾過量(mGFR)の差と影響を評価。eGFRは血清クレアチニン濃度の単独(eGFRCR)とシスタチンCとの併用から推算した。 その結果、集団レベルでの差は小さく、差の中央値(mGFR-eGFR)は-0.6mL/分/1.73m2だったが、個人レベルでの差は大きかった。eGFRCRが60の場合、mGFRは50%が52-67、80%が45-76、95%が36-87だった。eGFRCRが30の場合、mGFRは50%が27-38、80%が23-44、95%が17-54だった。 mGFRとeGFRCRを用いた慢性腎臓病の病期分類では大きな差が見られた。eGFRCRが45-59の患者では、36%がmGFR 60以上、20%が45未満だった。eGFRCRが15-29の患者では、30%がmGFR 30以上、5%が15未満だった。シスタチンCを用いて推算しても、大きな改善は得られなかった。...