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発熱性好中球減少、抗菌薬適正化にはCTよりFDG-PET

2022年7月18日  専門誌ピックアップ

造血幹細胞移植に向けた移植前処置または急性白血病に対する化学療法を実施中で、持続性または再発性の発熱性好中球減少を呈する18歳以上の患者134例を対象に、 [18F]フルオロデオキシグルコース(FDG)-PET-CTが抗菌薬の適正使用と患者転帰に及ぼす影響を多施設共同非盲検第III相無作為化比較試験で従来型CTと比較(PIPPIN試験)。主要評価項目は撮像後96時間以内の抗菌薬適正化[抗菌薬の開始、中止または抗菌スペクトルの変更(広域化または狭域化)の複合]とした。追跡期間中央値は6カ月だった。 その結果、[18F]FDG-PET-CT群の82%、従来型CT群の65%に抗菌薬適正化が発生した(オッズ比2.36、95%CI 1.06-5.24、P=0.033)。抗菌薬適正化で最も良く見られた要素は抗菌スペクトルの狭域化で、割合は[sup>18F]FDG-PET-CT群が43%、従来型CT群が25%だった(同2.31、1.11-4.83、P=0.024)。...